arc (弧)エンティティプロパティの説明
Arc (弧)エンティティはグラフィックエンティティの階層の一部です. このエンティティは楕円,楕円の一部および 塗りつぶした楕円のパラメータを定義します.
このフィールドは親のハンドルを含みます.
arcエンティティの親は "Axes"
または "Compound"
型である
必要があります.
このプロパティは,ハンドルのchildren
を有するベクトルを含みます.
しかし,arc
ハンドルは現在
children
を有していません.
このプロパティはピクセル単位で線幅を指定する
正の実数です.
表示される幅は指定された幅を最も近い整数に丸めることにより
定義されます.
唯一の例外は,整数のthickness
の値が指定された
ベクトルのエキスポートです.
line_style
プロパティの値は [1 8]の整数である
必要があります. 1 は実線, その他の値は
破線の選択を意味します(getlinestyle参照).
このプロパティにより弧を表現する線の
表示の有無を指定できます.
値は, "on"
または
"off"
とする必要があります.
fill_mode
プロパティの値が
"on"
の場合, 弧は
background
色で塗りつぶされます.
このフィールドは, arc の外側の描画に使用される
デフォルトのforeground
プロパティの値を含みます.
(カレントの色マップに関連する)色の添字である必要があります.
このフィールドは 弧を塗りつぶす際に使用される色を含みます. (カレントの色マップに関連する)色の添字である必要があります.
このプロパティは,包含する長方形の左上の座標,
そして幅と高さを扇形の境界角と共に返すためのものです.
これは,ユーザ座標
[xleft,yup,[zup],width,height,a1,a2]
の
行列です.
ただし, a1
および a2
は
扇形の境界角(単位:度)です.
警告:
バージョン 4.1.2 までのScilabでは,
a1
および a2
は
度/64で指定されていました.
このフィールドには,エンティティのプロパティ値
visible
が含まれます.
"on"
または
"off"
のどちらかである必要があります.
"on"
の場合その弧が描画され,
"off"
の場合,弧は画面に表示されません.
このフィールドは arc を描画する際に使用される離散化
の種類を制御します.
値は, "nurbs"
または
"lines"
のどちらかとする必要があります.
"nurbs"
が選択された場合,
弧は nurbs (Non-Uniform Rational B-Spline) 曲線/曲面により
描画されます.
この結果,視点によらず完全な楕円が表示されます.
"lines"
が選択された場合,
弧は一定の数の直線で近似されます.
これにより描画時間は減少しますが,
拡大すると鋭角的なエッジが現れる可能性があります.
"lines"
の使用は推奨されておらず,
"nurbs"
を使用した際にフレームレートが
失われる場合のみ使用するべきです.
このフィールドには弧の clip_state
プロパティ
が含まれます. clip_state の値は次のようになります :
"off"
:
弧がクリップされないことを意味します.
"clipgrf"
:
axesボックスの外側にある弧クリップされることを意味します.
"on"
:
適当なclip_box により指定された弧の外側の弧が
クリップされることを意味します.
このフィールドはclip_box
プロパティを定義します.
clip_state が"off"の場合,デフォルトでこの値は空の行列となっています.
その他の場合,ベクトル [x,y,w,h]
(左上の点,幅,高さ)
は,弧を表示する範囲を定義します.
しかし,clip_state
プロパティの値は
変更されます.
弧のデータ構造に任意のScilab変数を保存し,再度取得する ためにこのフィールドを使用できます.
Version | Description |
5.4.0 | line_style の値 0 が廃止されました. 代わりに1を使用してください (両者は共に実線です). 値 0 は Scilab 5.4.1でエラーとなります. |