2次元ベクトルフィールドエンティティプロパティの説明
Champエンティティはグラフィックエンティティ階層の葉です. このエンティティは2次元ベクトルフィールドのパラメータを定義します.
このプロパティにはエンティティのvisible
プロパティの値が含まれます.この値には,
"on"
または "off"
を指定します.
"on"
の場合,ベクトルフィールドが描画され,
"off"
の場合,ベクトルフィールドは画面上に
表示されません.
このフィールドは,
各要素の行および列のインデックスからなる"champdata"
型のtlist
データ構造体を定義します:
x および y グリッド座標はそれぞれ
data.x
および data.y
に
含まれます.
data.fx
および data.fy
という名前の
相補フィールドは,それぞれ,点(x(i),y(j))
における
ベクトルフィールドのx
および y
要素
を定義する行列です.
このフィールドはchampデータ構造体に任意のScilab変数を 保存し,再度取得するために使用することができます.
line_style
プロパティの値は
[1 8]の範囲の整数とする必要があります.
1は実線,その他の値は破線の選択を意味します
(getlinestyle参照).
このプロパティは矢印の幅を指定する正の実数です.
表示される幅は,指定された幅を最も近い整数に丸めることにより定義されます.
唯一の例外はベクトルのエキスポートで,この場合
全体のthickness
の値が考慮されます.
このプロパティの値が"on"
の場合, フィールドの
ベクトルがフィールドのインテンシティに比例した色により描画されます.
このプロパティは矢印の大きさを二重に指定します. 値は正または負とします.
arrow_size < 0
: arrow_size は
ベクトルの平均ノルムに比例します.
arrow_size > 0
: arrow_size は
windowsの次元に比例します.
このフィールドには champ のclip_state
プロパティの値が含まれます.
値は以下となります:
"off"
この場合,ベクトルフィールドはクリップされません.
"clipgrf"
この場合,ベクトルフィールドはaxesボックスの外でクリップされます.
"on"
この場合,ベクトルフィールドはclip_boxプロパティで指定された矩形の外で
クリップされます.
このプロパティには clip_box
プロパティが含まれます.
この値はclip_state が "off"の場合には空の行列となります.
その他の場合,ベクトル [x,y,w,h]
(左上の点 幅 高さ)
は表示するベクトルフィールドの領域を定義しますが,
clip_state
プロパティの値は変更されます.
このプロパティには親(parent)のハンドルが含まれます.
2次元ベクトルフィールドエンティティの親は
"Axes"
または
"Compound"
型のどちらかです.
a=get("current_axes");//新規に作成された軸のハンドルを取得 a.data_bounds=[-10,-10;10,10]; champ(-5:5,-5:5,rand(11,11),rand(11,11)) c=a.children c.colored="on"; c.thickness=2; c.arrow_size=-1; c.data // "scichampdata"型のtlistを表示 a.data_bounds=[-5,-5;5,5]; | ![]() | ![]() |
Version | Description |
5.4.0 | line_style 値 0 は廃止されています. 代わりに 1 を使用してください (両者は共に SOLIDを意味します). Scilab 5.4.1 以降, 値0を使用するとエラーとなります. |